THEME
(第1期)2025年度 冬季コース
本スクールは人生100年時代における新たな社会課題を読み解き、デジタル技術や最先端技術を活用した課題解決のためのビジネスモデルを考案し、社会実装するスマートヘルスケアの担い手となる若手から中堅、そして経営層の社会人を対象とした教育プログラムです。関連分野の第一線で活躍する講師陣による講義と討論、最先端技術の現地視察はもとより、社会課題の抽出やビジネスモデルの構築に関するグループ討論を集中的に実施することを通じて、現状を俯瞰的に捉えて課題解決アイデアを創出し、ブラッシュアップする思考力をつけていきます。スマートヘルスの技術を社会実装にまでつなげていく専門知識を身に付け、今現在進行中である少子高齢化社会における社会課題の解決に資する、デジタル技術やデータ活用による近未来の事業計画を立案することができる人材の育成を目的とします。
本スクールの特徴:
本スクールは、スマートヘルスをテーマとした関連分野の知識や技術、考え方の修得を通じて、少子高齢化における課題を自ら取組む意欲を持つ社会人の方を対象とします。民間企業、行政機関、研究機関、 コンサルタントなど様々な組織や個人、また食品、医療・介護、ICTなど製造業からサービス業に至る様々な業種からの参加を想定しています。リアルワールドから収集された健康関連ビックデータを、近年特に発展が著しい生成AIを含めた人工知能技術をフルに活用して、少子高齢化における社会課題の解決のためのヘルスケアサービスを実現することができる高度人材を育成することを目標としています。本教育プログラムを通じて、ヘルスケア産業の振興に向けてマーケットインに基づいてシーズアウト戦略を加速させることを担う、産業活力を増強させうる人材を養成します。
受講期間
2025年10月17日~2026年3月6日
授業実施日と会場
・開講日:2025年10月17日(金)
・通常の授業実施日:金曜日17:20-19:40 × 計5日(10/17, 10/31, 11/7, 2/13, 2/20)
・会場:東京大学伊藤国際学術研究センター(本郷キャンパス)
★その他の授業開講日(計4日)
・11/21(金):渋谷ストリームGoogleオフィス(15:00-17:20)
・11/27-28(木10:00-金16:30):東京大学柏キャンパス(サイトビジット・1泊2日)
・3/6(金10:00-19:30):東京大学柏キャンパス(最終発表会+修了式)
LECTURERS
モデル生物を用いたタンパク質研究
伊藤 耕一
東京大学 大学院新領域創成科学研究科長・教授
フレイル予防
飯島 勝矢
東京大学 未来ビジョン研究センター 教授
東京大学 高齢社会総合研究機構 機構長
スマートセンシング
割澤 伸一
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
細胞老化の制御法
中西 真
東京大学 医科学研究所 所長・教授
血液から見た老化研究
合山 進
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
酵母の寿命延長のメカニズム
小林 武彦
東京大学 定量生命科学研究所 教授
生成AIを活用したエイジングヘルス
Joseph Ledsam
グーグル合同会社
Google Health Japan, Clinical Head
老年病学とエイジングヘルス
小川 純人
東京大学 大学院医学系研究科 教授
東京大学附属病院 老年病科 科長
線虫の寿命延長のメカニズム
菊地 泰生
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
エイジングの数理モデル研究
郡 宏
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
人類進化とスマートヘルス
河村 正二
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
オートファジーを通じた老化制御
鈴木 邦律
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授
適応進化から見た寿命の調節
石川 麻乃
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授
モデル生物に学ぶエイジングヘルス
丸山 真一朗
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授
スマートヘルス・ビジネスモデル
加納 信吾
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
デジタルへルス技術を活用した健康社会の実現
齋藤 英子
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授
スマートヘルスまちづくり
野村 俊之
三井不動産株式会社 参事
人間拡張技術による老化制御貢献
持丸 正明
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 客員教授
産業技術総合研究所 フェロー
フレイル予防と生活支援工学
二瓶 美里
東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授
歩行動作の解析を通じた健康増進
荻原 直道
東京大学 大学院理学系研究科 教授
人類進化に学ぶ健康寿命延伸法
中山 一大
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授
タンパク質を活かしたエイジングへルス
菅原 幸博
日本ハム株式会社 中央研究所 次長
食による免疫調節を活かした健康維持
八村 敏志
東京大学 大学院農学生命科学研究科 教授
老化制御デザインに基づく健康寿命延伸
久恒 辰博
東京大学 大学院新領域創成科学研究科
スマートヘルス・スクール長
SCHEDULE

日程 | テーマ | 講師 | |
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1 | 10月17日(金) | 開校式 | 伊藤 耕一 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 研究科長 |
ガイダンス スマートヘルスを 活用した事業展開 | 久恒 辰博 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 スマートヘルス・スクール スクール長 |
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スマートセンシング | 割澤 伸一 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 |
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2 | 10月31日(金) | 細胞老化の制御法 | 中西 真 東京大学 医科学研究所 所長 |
合山 進 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 |
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3 | 11月7日(金) | 寿命延長のメカニズム | 小林 武彦 東京大学 定量生命科学研究所 教授 |
菊地 泰生 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 |
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4 | 11月21日(金) | エイジングヘルス | 小川 純人 東京大学 大学院医学系研究科 教授 東京大学附属病院 老年病科 科長 |
Joseph Ledsam グーグル合同会社 Google Health Japan, Clinical Head |
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5 | 11月27日(木) サイトビジット 1日目 | 数理モデル演習 | 郡 宏 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 |
老化生命科学演習 | 河村 正二 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 副研究科長 |
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鈴木 邦律 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授 |
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石川 麻乃 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授 |
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丸山 真一朗 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授 |
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スマートヘルス ビジネスモデル 演習Ⅰ | 討論演習におけるガイダンスと情報提供 | ||
加納 信吾 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 |
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齋藤 英子 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授 |
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各履修生によるビジネスモデル提案 (第1回目) |
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講評とメンタリング |
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久恒 辰博 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 スマートヘルス・スクール スクール長 |
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6 | 11月28日(金) サイトビジット 2日目 | スマートヘルスまちづくり演習 | 野村 俊之 三井不動産株式会社 参事 |
スマートヘルス人間拡張技術演習 | 持丸 正明 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 客員教授 産業技術総合研究所 フェロー |
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スマートセンシング演習 | 割澤 伸一 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 |
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7 | 2月13日(金) | フレイル予防 | 飯島 勝矢 東京大学 未来ビジョン研究センター 教授 東京大学 高齢社会総合研究機構 機構長 |
二瓶 美里 東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授 |
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8 | 2月20日(金) | 人類進化に学ぶ健康寿命延伸法 | 荻原 直道 東京大学 大学院理学系研究科 教授 |
中山 一大 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授 |
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9 | 3月6日(金) | スマートヘルス ビジネスモデル演習Ⅱ (最終発表会) | 各履修生によるビジネスモデル提案 (最終発表) |
講評とメンタリング |
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加納 信吾 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 |
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八村 敏志 東京大学 大学院農学生命科学研究科 教授 |
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菅原 幸博 日本ハム株式会社 中央研究所 次長 |
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久恒 辰博 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 スマートヘルス・スクール スクール長 |
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GUIDELINES
受講申込⼿続きと費⽤
・受講希望者の方は下記の要領でお申し込みください。申込書類による選考を行います。
・すべての受講希望者(企業)は、本スクールWEBサイト申込フォームからの申込手続きが必要です。
・企業等組織からの派遣により参加する場合は、企業からの受講契約申込書提出・選考後の東京大学からの受諾書送付により、受講契約が成立します。
・最新情報は本スクールのウェブサイトを参照ください。
募集期間 | 2025年9月12日(金)必着 |
定員 | 20名(最少開講人数8名) |
受講料 | 60万円/1名 (消費税を含む。サイトビジットの宿泊費を含みます) |
申込方法 | 募集期間内に以下のフォームよりお申込みください。 以下の①②の書類をこちらのフォームにアップロードし申込手続きを行ってください。 https://forms.gle/rNqCKLyTgehZ9vY48 ①志望動機説明書(書式任意A4サイズ1枚片面以内、PDFファイル) ※参考書式はこちらからダウンロードしてください。 志望動機説明書(PDF版) 志望動機説明書(word版) ②受講契約申込書 (企業等の組織から派遣される申込者は、所属組織の長が押印したもの(写し)を、PDFファイル形式で提出してください。) 受講契約申込書(PDF版) 受講契約申込書(word版) 受講契約申込書記入例 PDFファイル提出に加えて、原本を下記宛にご郵送ください。 送付先:〒277-8561千葉県柏市柏の葉5-1-5 東京大学大学院新領域創成科学研究科 予算・決算チーム 担当・藤原宛 提出期日:9月12日(金)必着 ※別紙(受講契約書)は提出不要です。 |
特記事項 | みなし輸出管理(経済産業省貿易管理部)の運用徹底から受講者について、以下の類型に該当する場合は、本学において事前に審査を行うことがあります。ご了承願います。 ①雇用契約等の契約に基づき、外国政府等・外国法人等の支配下にある者 ②経済的利益に基づき、外国政府等の実質的な支配下にある者 ③国内において外国政府等の指示の下で行動する者 このことから、これらに該当する場合はその旨特記事項に記載ください。 |
選考⽅法 | 社会人教育プログラム部会による書類選考 |
選考結果通知 | 2025年9月25日(木)予定 |
想定される受講⽣像
スマートヘルス関連分野に高い関心と問題意識を持つ方、特に新たな事業の構想や支援、さらにはイノベーションの創出を通じて、社会課題を解決し、社会に貢献していきたいという強い意欲と展望を持つ方の受講を歓迎します。人生100年時代を見据えて、認知症患者や要介護者の急増に代表される少子高齢化における課題を解決していくことが求められています。このためには、倫理面や持続可能性を含めて俯瞰的に問題を把握し、異業種異分野連携を通じて、従来にはないイノベーションを創出することが出来るスキルの高い次世代型人材を養成する必要があります。本スクールにおいては、エイジングに関わる最新テクノロジー、関連するエンジニアリングや人工知能技術を学んで頂くとともに、課題解決のために実践力を養うために討論型の演習を繰り返し行い、コミュニケーションスキルの鍛錬を行います。本スクールの受講を通じて、上記のスキルを身に付けていきたい方が想定される受講者像であります。このようなスキルを身に付けた高度人材は企業内の新規プロジェクトや事業改革を推進する力となり、組織全体の成長を支える存在となることが強く期待されます。昨今、社会情勢が流動化していることもあり、イノベーションやビジネスモデルに繋がる様々なアイデアを想像し、それを大胆に企画し、実証研究などにより検証していく力(創造力・構想力・実現力)が求められています。これらの能力は、企業における長期的な経営戦略や事業判断においても必須の総合的な能力であると言えます。本スクールの履修を通じて、国民の健康寿命の延伸に資するスマートヘルスの分野において、主導的な役割を果たしていきたい方を、養成します。
参加の条件
大学学部卒業相当の学力を有することを条件とします。
修了証書
- 原則として、講義、演習、等すべての授業に参加するものとし、欠席する場合は全体(30コマ)のうち1/3以下(10コマ)であること。
- 受講期間中に実施するスマートヘルスビジネスモデル演習Ⅰ、Ⅱにおける2回の発表(11/27、3/6)は必須とし、成果物を必ず提出すること。
- 講義、演習、視察等に主体性をもって参加し、講義後の評価アンケートに回答すること。
上記の1)~ 3)が修了証書授与条件となります。この条件を満たしたコース修了⽣には修了証書を授与します(学位記ではありません)。
留意事項
- 本コースでは、受講生の方々は原則すべての回に出席することを前提とします。会場にて対面で開催される講義では、ハイブリッドとはしない予定です。
- 受講契約後は原則としてキャンセルを受け付けません。
- 主催者側の都合により、一部の開講日時、カリキュラムの内容、講義の内容、等が変更になる可能性があります。
- 受講料は納付期限(選考結果と共に通知)までに納付頂くようお願いいたします。期限までに納付いただけない場合、受講できないことがあります。
- 受講者が最少開講人数に達しない場合は、開講中止となる場合があります。
連絡先
東京大学大学院新領域創成科学研究科 スマートヘルス・スクール事務局
〒277-8562 千葉県柏市柏の葉 5-1-5
Email: smarthealth@edu.k.u-tokyo.ac.jp
ウェブサイト URL :https://smarthealth-school.k.u-tokyo.ac.jp